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2012年4月 7日 (土)

万葉の心を感じてみませんか?Part.12

万葉の心を感じてみませんか?

歴史と文化の街太宰府から

 水城編 その2

 福岡県太宰府市の土地家屋調査士松尾勝巳が提供する、近郊情報第12号です。

 桜満開、4月2日水城を太宰府市国分方面(東門近く)から撮影しました。ここでも花見を楽しんでる方が、たくさんおられました。3月31日お伝えした、太宰府歴史スポーツ公園の奥行きを感じる立体的な桜も今が良いです。
 写真の右側、奥の方を見て下さい。 途中、高速道路と国道3号線、西鉄電車の所で途切れていますが、ずっと水城が連なっているのがわかります。規模の大きさを、実感していただけたのではないでしょうか。右奥側に私の住む吉松丘陵(青葉台)があります。広角で撮ってみました。
 ここでは水城跡は、太宰府市になってます。

Photo_2 

 

 

前回紹介しました水城駅と史跡水城の間に、ちょっとした史跡公園があります。

下の写真の向こう側がJR水城駅です。

Photo_3

 この公園にある解説板に、水城はどうしてできたか記述されています。
 水城跡は、「日本書紀」の記述から天智3年(西暦664年)に造られたことがわかる古代の防衛施設で、大野城市と太宰府市にまたがって所在しています。目の前に見える大きな土塁(どるい)以外にも、谷部を塞ぐ形で規模の小さい、いわゆる小水城が造られました。
 7世紀中頃の朝鮮半島では高句麗(こうくり)、百済(くだら)、新羅(しらぎ)の三国が勢力を競い合っていましたが、新羅が中国大陸にあった唐(とう)と提携して他の二国を滅ぼそうとします。
 日本(倭:わ)は、663年百済に援軍を送りますが白村江(はくすきのえ)で唐の水軍に大敗を喫します。唐・新羅からの侵攻(しんこう)を恐れた日本は博多湾の近くにあった役所を内陸部の今の太宰府市に移し、その防衛のため、福岡平野の最も狭い部分に土塁と濠(ほり)からなる水城を664年に造りました。
  さらに亡命百済貴族の指導のもとに大野城を築いていざというときの逃げ城にしました。
このような歴史的背景の下に造られた水城跡はその重要性から大野城跡とともに国の特別史跡に指定されています。

Photo_2

解説板には、水城の構造と土木技術についての記述もあります。

 水城は大きな土塁(どるい)と、その前面の濠(ほり)から成っています。造られた時の姿とは変わっているでしょうが、発掘調査の結果などから長さは約1.2Km、土塁の高さは地面から8~9m、幅が最大で80m、濠は幅が60m、深さ4mの規模であったと推定されています。
 土塁は崩れないように砂質土と粘性土を交互に入れて硬く突き締めています。この工法を版築(はんちく)といい、断面は縞状(しまじょう)に見えます。また、地盤が軟らかい部分には、葉が付いたままの枝を切って敷きつめ、その上に盛土を行っています。この工法を敷粗朶(しきそだ)工法とか敷葉(しきば)工法といい、現代の土木技術にも通じるものです。
 土塁の博多側には濠がありますが、太宰府市側から水を引くため土塁の中に木の板を組んだ導水管(木樋:もくひ)を通しています。底面は幅70cm、厚さ26cm、長さ6m以上の大きな板を2枚並べて鉄の鎹(かすがい)で連結し両側に板を立て、その上に板で蓋をしています。

Photo

 すごいですね。百済から来た技師の指導のもと、現代にも通じる土木技術が、当時から使われていたのです。しかし、政庁が最初は博多にあったというのは、知らなかったです。現在現地には御笠川という川がありますが、それを堰き止め、導水管で濠に流していたのでしょう。
 もし敵が攻めてきたら、当時使われていた東門と西門をまず攻めるでしょう。しかし、狭いので防御はたやすいことでしょう。
 そこで、水城のところから攻めるとなると、鎧を着けたまま60m泳いで渡って濠を越えなければなりません。弓で簡単に攻撃できます。強力な敵の攻撃に備えた要塞だったのです。
東門・西門は、後ほど続編で紹介します。 

 今日の日記

 我が家は太宰府西小学校を校区です。太宰府西小学校は、現在も韓国の百済小学校と姉妹校で交流を続けています。こどもが韓国に行ったり、逆に受け入れたりしています。 

 万葉の頃から、すでに百済とは交流があったのです。太宰府市もこれまでの交流をさらに発展させ、より広域な扶余郡と姉妹都市協定を結ぶようです。こういう交流が、平和な世界を築く足がかりになっていくことを願ってやみません。戦争が絶えないのは人類の悲劇です。 

 

太宰府歴史スポーツ公園のリンクです。

グラウンドやテニスコートの利用について説明してあります。太宰府市役所のページです。

http://www.city.dazaifu.lg.jp/shougaigakushu-su/sinaisisetsuannai/rekispo.html

 次回も週土曜日に発行する予定でいます。
来週土曜日も、是非ご覧になって下さい。

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土地家屋調査士は、表示登記・境界・測量の専門職です。

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